【短編】狼少女と先生と。
君の笑顔が見たい。

空也side







「逃げるの禁止ー。」

「だって先生、
 この後解剖の実習なんだぜ!?
 やってられねーよ。」

「そんなこと言ってても
 次の授業の先生は、神先生だよ?
 さぼったら大変だねー。」

「嘘だ!」

「担当の先生変わったんだよ。
 早く行かないと、遅刻だね。」

「ちぇ。
 教えてくれてありがとよ、岬先生!」



そういって走り去っていった
男子生徒達。


俺も昔は解剖の授業逃げてたな。


それが今じゃ、
捕まえて連れ戻す担当だ。


年が過ぎるのって早いな。





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