カタオモイからはじまる恋
着いたのは隠れ家的な喫茶店。
席に着いたら、背が高くてマッシュヘアーのお店の人がきた。
「菜々さんいつものでいいですか?」
「うん。いつもので」
常連さんなのか。レトロちっくの落ち着く雰囲気のお店の常連さんとかかっこいい。
「聞いてる? あなた何が飲みたいの?」
と、少し呆れ顔の菜々さん。
「あ。すみません。 オススメとかなんですか?」
「菜々と同じやつで」
え…なんの飲み物なんですか。聞いてないんですけど。
そして注文の確認とかせず、すいすいとどっかに行ってしまった店員さん。
謎だ。
「で、あなた。悠稀と付き合ってないんでしょ?」
なんて唐突なんだ。
「付き合ってません」
「やっぱり。爽と付き合ってるんでしょ?」
「付き合ってるって言っていいのか…でも、もう私とは関係ないです。」
菜々さんの視線が…目力が強すぎて下を向く。
「何それ。菜々の爽に接近したくせにもう関係ないですって?喧嘩売ってんの?顔上げな。菜々の目を見てはっきりと物事言ってくれる?」
菜々の爽? なんですって?
そんなの私知らなかったし、なんなの。
深呼吸して菜々さんの目をみる。
「はっきりと言わせて頂きますが、菜々さんの爽翔とかそんなの知らなかったし爽翔は誰かのものなんかじゃない。それに、菜々さんと爽翔の問題に私を巻き込むのやめてくれません? 私そういうのに自分の時間を費やしたくないんです。もういい加減にしてくれませんか。」
菜々さんから視線を逸らさずに全て言い切ることができたのは奇跡に近い。
それを言い切ったすぐ後にマッシュボーイがある飲み物を持ってきた。