俺のこと好きになるの禁止だから!!



「ところで何点で合格なんだ?」



「〜♪よくぞ聞いてくれました!」




嬉しさ余って返事する。



「ふっふっふ…」




「もったいぶってないで早く言えよ」




う…、ツバサきびしい…



「はいはい。聞いて驚かないでよ?」



「わかったわかった。」




「なんと…68点!!」



黙り込んじゃうツバサ。




「………。」




でもまぁ、ツバサにとったらそんなにいい点でもないんだろうけどね。




「お前、ちょっと答案見せてみろ。」




「え?あ、うん…。」




そう言われ、答案を見せてみる。






何だか眉間にしわが寄っているツバサの様子が見えてきてちょっと困惑してしまう。




「ははは…」




ツバサが高々とと笑う。



「お前、バカか?」




「え!?」




「あのなこんな足し算間違えるなよ!!」




「え?あ、うん。それ先生にも言われた。」




「だろうな。」



ちょっとむすっとしてるツバサ。




「唯、俺反省したよ。」



「え?」



「お前バカだから、しばらく勉強会続けような。」



「え~!?」



「え~?じゃねーよ。俺はお前が80点取れると思ってたんだから。」



うぅぅ…ごめんよぉ…


ちょっとむすっとしてるのはそれでか。



「ツバサ。ありがとね」



「何が?」



「うん。心配してくれて。おかげで合格できたよ。」



「ごめんな。もうちょっとつきっきりだったらいい点だっただろうに…」



優しいとこもあるんだね。


そんな風に言わないで。合格したんだからさ。


でもちょっとだけツバサ悲しそう。



ぼそっと、ありがと。今度は頑張るね。



そうつぶやいた。


「なんか言ったか?」


ううん。内緒。


< 122 / 201 >

この作品をシェア

pagetop