俺のこと好きになるの禁止だから!!
Stage4*キミがいない間

願い事


無事に夏休みに突入した私。


補習や映画館のデートで


ツバサとの課題ももう折り返しの時を迎えていた。


今日はツバサは来ない。


なんでもお母さんの実家に帰るんだって。


そーいえば…じいさんの命日がどうのって言ってた気がする。



「…んっ!秋野さん?」



「え、あ、何だっけ?出口さん?」



ツバサがいないもんだから


今日はヒカリと練習をしていたんだけど


出口さんも加わり三人で練習をしていたんだ。



なんでも、出口さん神父のセリフをちょっと変えたいんだって。


マジメだ。



で、今はその休憩中。


スポーツドリンクを飲みながら雑談をしていた。



「ねぇ、神野君ってなんで女嫌いって言われてるのかな?とっても優しいのにね」




「そうかなぁ?かなり口は悪いと思うけど?」




そーいえば、ヒカリにも理由を聞けとか言われてた気が……



「私も知りたい!!アイツがなんであほにならんのか!」



そりゃね。



私も知りたいよ。



ヒカリ。




「ウソウソ!私はアイツが女嫌いな理由を知ってるよ!」



「え?何?何?」



「アイツはね…クラッシャープリンスだからだな!」



と、適当に流すヒカリ。


ごめんね、出口さん。


ヒカリの親友なのにちゃんと注意できなくて。



「そうなんだ…」



「あはは…」



笑いながら誤魔化す私。


もしかして、出口さんツバサの事狙ってる…?


なんだか彼女の表情を見ているとすごく不安になった。

< 123 / 201 >

この作品をシェア

pagetop