君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「あっ、櫻田さん!それじゃ駅前の格子屋に先行ってます!あそこ混むから席取っておきますからー!」


「了解!すぐ行くわ」


小山君に軽く手を振り、慌ててオフィスへと戻って行った。


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「あっ…!あった」


あれからすぐオフィスに戻り、自分の席周りを探していると、やはり自分の机の上に置きっぱなしになっていた。


珍しくこの時間誰も営業部にはおらず、しんと静まり返っていた。


誰もいないオフィスってなんだか不気味だわ。


「早く行こう」


そう思い、電気を消し営業部を出ようとドアノブに手を掛けた時、急に勢い良くドアが開かれた。


「…わぁっ!」


急に開かれたものだから、驚いてしまい変な声が出てしまった。


「…なんだ櫻田。まだいたのか?」


「藤原係長!?...もう。驚かせないで下さいよ」


目の前に現れたのは藤原係長だった。


あれ…?


「藤原係長、もう帰られませんでした?」


「あぁ。一度帰ったんだが、忘れ物をしちまったんだ」


そう言うと、藤原係長は自分の席へと移動し、引き出しからケータイを取り出した。
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