2LDKの元!?カレ
官能的な味と賞されるピノ・ノワールを味わいながら、次々と運ばれてくる料理を堪能する。
リンゴのグラニテで口直しをすると、いよいよメイン料理の和牛フィレ肉のポワレが運ばれてきた。
これまでどの皿にも趣向が凝らしてあったが、メインの盛り付けは別格だ。
派手さは一切なく、ただただ繊細で美しい。これを作り出す鏑木圭の腕の凄さをこれでもかと見せつけられているようで思わずため息が漏れた。
「かかってるソース、すごくキラキラしてみえるね」
「ええ、ほんとに。料理人と芸術家ってイコールなんでしょうね」
「うん、料理って言うより、芸術作品って感じ」
手を付けるのがもったいないと思いつつ、切り分けたフィレ肉にトリュフのソースをたっぷりと絡めて口に運んだ。
トリュフの香りが邪魔をすることなく、肉本来の風味をしっかりと感じることが出来て、数回咀嚼すれば消えてしまう程柔らかだった。