イジワル上司のヒミツ
私が必死にそう言うと、湊さんは「ああ!」と、思い出したような顔をした。




「別に言えば?妹は、あの会社で働いてるわけじゃねえし…」

「そ、そうですけど…」

「ま。友だちとかに、気安くペラペラ話されたりしたら困るけど」

「・・・・」


湊さんはそう言って、鍋を小皿によそり、おかわりをしていた。

私は少し迷ったが、茉莉の方に体を向けた。





「あんた口硬い?」

「は?」


真剣な顔で言う私。




「か、硬いっ!」


少し緊張した様子で、正座をする茉莉。


私は呼吸を整えたあと、ゆっくりと口を開いた。
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