イジワル上司のヒミツ
「気をつけてよー」




玄関から茉莉が出て来て、駅に向かう私に、聞こえるように叫ぶ。

私は笑顔で手を振って、駅まで小走りで走る。



あー、とりあえず携帯あって良かった〜

拾ってくれた人に感謝だなー


ん?

携帯拾ってくれた人って、もしかして会社の人かな?


いや…だったら、私のこと知ってるはずだもんね……

会社じゃないとすると、じゃあ、どこで落としたんだろ…


ま、見つかったんだからいーけどさ。



そんなことを考えていたら、最寄りの駅に着き、

私はちょうど来た電車に乗り、メモにかいてある住所に向かった…









……………



うぎゃあー

人だらけ……!



電車を乗り継ぎ、やってきた場所は……都内のかなり栄えている街。


すれ違う女の子は、みんな女子力高くてかわいい子や、外人さん…

私だけ、なんだか場違いなんですけど!


賑やかな街に戸惑いつつ、メモの住所を探す。



携帯があれば、一発で道がわかるのにー

普段、どれだけ携帯に頼って生活してるかってことだよね(汗)


仕方ない…

交番で聞くか……


駅前に交番を見つけ、おまわりさんにメモの住所を聞く。
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