イジワル上司のヒミツ
茉莉が、厳しい口調で言った。



茉莉…一体何が言いたいの?


ますます外に出ていけない雰囲気。

私はドアに聞き耳をたてて、外の二人の様子を伺う。




「…どうしてそう思うの…? 」


しばらく黙ったあと、湊さんが口を開く。




「…湊さんが芸能人だからです」

「・・・・」


その言葉に、湊さんは黙り込んだ。

茉莉はそのまま続ける。




「最初は、お姉ちゃんと友達みたいな感じだったし…役づくり期間だけの付き合いなのかなって思ってましたけど、最近のお姉ちゃんの態度みてて思うんです。お姉ちゃん、湊さんのこと好きなんだなって……」



!!!!



ちょ、ちょっと!

私の気持ちを茉莉が気づいてたまでは、まだ理解できるけど……

湊さんに言うのはどーなのよ!?





「…湊さんがテレビに出てると、ため息ついているし…湊さんが載ってる雑誌のページは、何回も読み返してるんです。お姉ちゃんは、湊さんに惚れてしまってるんですよ。だからお姉ちゃんが、これ以上傷つくのは見たくないんです…お姉ちゃんは・・・」



茉莉…?
< 284 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop