幽霊女に恋をした。
「あの...今の、真堂さんって...?」
まだ、真堂さんの背中を睨みつけていた
龍さんを見上げながら尋ねる。
「あいつの家が寺で、俺と同じぐらい霊感があるんだよ。話したのは、前に一回しかない」
まだ、一回しか話したことがないなんて、
そんな風には見えなかった。
「それより、晴」
「えっ?」
龍さんが真剣な顔をしながら私と目線を
合わせる。
「なんか、されたか?」
龍さんの心配そうな目を見て...
「なにも、されてないですよ」
と、気づいたら笑顔で答えていた。
塩を、ひと掴みぶんぐらい浴びていたなんて
とても、言えなかった。