オクターブ ~縮まるキョリ~


心の中がぶわっと広がり、全身に鳥肌が立つ。


選ばれた。


私の歌詞が。


「27番の人ー?どなたですかー?」


周りがどよめく中、香織の声が再び聞こえてきた。
私はまだ呆気にとられていて、名乗り出ることができない。


「誰だろうね?今日お休みの人なのかな?」


隣に座っている由美ちゃんが、そう話しかけてくる。


「……たしだ…」

「え?詩帆ちゃんどうしたの?」

「私だ……っ、私です!!」


そう言って私は勢いよく立ち上がる。
みんなが振り返り、いっせいに注目を浴びる。
視線が集まったことで、私の緊張は更に高まる。


壇上に居る香織の表情が、ぱあっと明るくなる。


「27番の歌詞を書いたのは、C組の樫原詩帆さんでしたー!!今年度の学年歌の作詞家に、みなさん、大きな拍手を!!」


< 107 / 107 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

生徒会室まで来なさい。

総文字数/19,375

恋愛(ラブコメ)48ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
全校生徒の支持を集める、 真面目で折り目正しい生徒会会長。 ひょんなことから 生徒会副会長になってしまった私。 適当に一年こなそうと思っていたのに、 この生徒会長、 実はとんでもない 独裁オレ様野郎だった!! 放課後の生徒会室、 中で行われていたの議論?それとも…?
<短編>隣の席の不良くん

総文字数/2,964

恋愛(キケン・ダーク)8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
隣の席の、金髪の彼。 不良のくせに、成績優秀。 成績優秀なのに、不良。 なんで私、こんな怖い人の隣の席なの……

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop