Wonderful DaysⅠ
「そうだな」
どうでも良さそうに話す葵さんは「そういえば…」と私を見る。
「マリアちゃん、この間も迷子になってたんだって?」
そんな事を知ってるのは、あの日助けてくれた魁さんしかいなくて。
顔を引き攣らせながら葵さんに頷くと
「魁とデートしたって聞いたよ?」
笑顔で爆弾を落とした。
───はい??・・・デート!?
今、葵さんの口から恐ろしい言葉が飛び出した。
「デ、デートじゃありませんっ!!買い物に付き合ってもらっただけなんですっ!」
ちゃんと状況を説明したのに、赤髪男や周りの人達は驚いているのか目を見開いて固まっていた。
「おい、てめぇ。ぬかしてんじゃねぇぞ!?」
赤髪男のドスの効いた声が辺りに響くと、私の胸倉を掴み睨み付けてくる。
「蓮、やめろっ!!!」
葵さんの声が耳に届いた時、既に私の体は反応してしまっていた。