Wonderful DaysⅠ
その言葉を聞いた二人は、勢いよく俺に視線を向けてくる。
「婚約指輪って……まさか、お前が自分の意思であれを渡したのか?」
驚きを隠さないまま聞いてくる兄貴に頷けば
「え? えぇっ!? 魁君が指輪を渡したの!?」
煩い慧が、大声で騒ぎまくる。
「……煩い」
「だって、あれは正式な婚約の証として相手の女性に贈る物なんだよ!?」
慌てて説明してくる慧に
「だから、マリアに渡したんだよ」
顔を顰めて答えれば
「……マジですか……」
目を見開いて固まった。