Wonderful DaysⅠ


そのまま暫く並んで歩いていたけど、さっきからやたらと視線を感じるのは気のせいじゃないはず。

隣の魁さんに向けられる視線ならまだわかるんだけど、何故か私にまでその視線が向けられてて・・・

理由が分からずに首を傾げていれば


「どうした」


隣から声が掛かる。


「あ、えっと・・さっきから視線を感じるんですけど、顔に何か付いてますかね?」


疑問を口にすれば私の顔をマジマジと見る魁さん。


「何も付いてねぇけど・・・気のせいだろ」


何でもないように言う魁さんに


「そうですよね」


気のせいだと言い聞かせた。


その視線の意味は翌日にわかるのだけど───


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