冷たいあなたは救世主


雪野さんと一緒に居るうちに、いつの間にか夕方になっていた。


簡単に夕飯を作り、黙々と食べた。


なんら変わりのない、いつも通りの情景。


テレビを見たり、お風呂に入ったりしていると、もう時刻は23時に。


「あの…私、もう寝ますね。」


部屋に居た雪野さんにそう声をかけた。


「待て。
俺もすぐ寝る。」


珍しく、雪野さんが私と一緒に寝ると言った。


気を使わせてしまっただろうか…。


少し申し訳なく感じた。





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