冷たいあなたは救世主
いつも、雪野さんは私よりも遅い時間に寝る。
だから、こんなことはイレギュラーで…
どうしようか…
緊張で目が覚めてきてしまった…。
少し距離があるにも関わらずこんな状態だというのに、
雪野さんに後ろから抱き締められたときにはもう…
心臓が爆発しそうだった。
「ゆ、雪野…さん…」
「…家で名字で呼ぶの。
もういい加減やめろ。」
「えっ…
翼…さん?」
懐かしい。
遊びでだったけれど、付き合っていたときのことを思い出す。