またね…

タイムリミット

先輩のタイムリミットは後5年あるか、ないか。




その5年間を楽しく過ごさせてあげたい。






やっぱり、病院は出れないけれど、私は毎日会いに行った。




早く過ぎ去る日々。




そんな毎日を私達は大切にしていた。






あっという間に4年目を過ぎた。





先輩は5年目に近くなればなるほど頭を痛そうにする。




「大丈夫?」


って心配すると、


「大丈夫だよ」


笑顔で言う。


本当はすごく痛いはずなのに。






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