契約妻ですが、とろとろに愛されてます
琉聖さんはベッドの端に腰を下ろした。


「具合は?」


「うん、変わりない 今日は早かったね?」


琉聖さんはテーブルのお皿を見ている。


「しっかり食べないとだめだろう?」


「ん……」


「食べさせてあげようか?」


「え……っ、ううん……自分で食べられる」


首を横に振って、レンゲを手にすると一口おかゆを口に運んだ。


「うっ……」


おかゆを口に入れて飲み込もうとした途端、吐き気に襲われた。


片手を口元に当てて吐き気を堪えるが、差し出されたお皿の中に口に入れたおかゆを戻してしまう。


「ゆず!」


「っ……はぁ……はぁ……」


吐き気だけでなく、呼吸が苦しく、心臓の鼓動が激しくなる。


「誰か!来てくれ!」


琉聖さんが叫ぶと、看護師さんが慌てて飛んできた。



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