契約妻ですが、とろとろに愛されてます
琉聖Side


「……だいじょう……ぶだから……」


苦しんでいるのに、俺に心配かけないようにして柚葉は言う。そんな我慢はして欲しくない。


「ゆず、話さなくていい」


看護師が柚葉の身体をゆっくり横たわらせる。


柚葉が苦しむ所を見るのは辛い。


看護師が点滴の針が刺さっている腕を見て外れていないか確認している。


やはり自宅では無理だったか……。


俺は苦しむ柚葉の痛みが一刻も早く和らぐように手を握る。


柚葉は目を閉じて吐き気を堪えていた。


そうしているうちに柚葉は眠りに落ちた。


******


次に目を覚ましたのは真夜中だった。


何も手つかず、俺は柚葉の側にいた。


「気分は?」


そう聞くとゆっくり首を横に振る。


「ごめんね……びっくりさせちゃった……」


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