思い出したい恋心 〜三十路女の甘え方〜


「今日も仕事だったの?」

「うん、お盆とか関係ないですよ、ウチは」

「そっか、相変わらず忙しそうね」


グラスにビールを注ぎ渡してくれる。


「あの端っこのやつは何ですか?」


カウンターに座った私は、左側に3つ並べてある今日のおつまみの一番奥の皿を指す。

「それは、カボチャポテトだね」

「じゃあ、それいただきます」
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