リア恋DASH!
そんな彩夏を引っ張って教室まで行ったけど、

すでに遅刻だった。

ちぇーっなんて災難なの。

あのリア充になっても執事萌とかBL熱は決して冷めることなかった彩夏を

骨抜きにするほどアレってすごいことなのかしら。


ブツブツ言いながら席に着いたあたしに、


「遅刻なんて大丈夫かあ?具合でも悪かったのか?」


「いや、アレってそんなすごいのかと…」


「あれって?」


「そりゃあ、あれって言ったらあなた…あ、羽鳥…」

「うん?」

あたしってば、彩夏の変わりようで、混乱して、

羽鳥の存在をすっかり忘れていた。

よりによってなんてこと口ばしってるんだ~


「いや、これ以上は乙女の口からは…ふむむむ」


「まあ、具合が悪くないならいいか、

 昨日、あいつのうちに付き合わせちゃって遅くなったから、

 ちょっと心配したんだ、

 やっぱ家まで送るべきだったかなと…ごめん」



「あたしがいいって言ったんだから気にしないでよ。」


あはははっは~


必要以上に真っ赤になって、大きな声を出して変な笑い方してしまった。


やだ、みんな変に思わなかったかな…


















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