君とともに未来を



「…ここか?」


成瀬の家の前には確かに小さな公園があった。


遊具もほとんどなくてなんだか寂しい。








公園の一番奥にあるベンチに座る人…


「……見つけた」

見慣れた後ろ姿だった。

見間違えるはずなんてない。

毎日のように目で追っていたんだ…



俺はゆっくりと近づいた。



「……成瀬」


彼女はゆっくりと顔を上げていつものように微笑んだ。


真っ直ぐ俺だけを見て…






< 111 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop