青空ライン
第一章:学校一の速さ

私は中学生の中で一番足が速い。

きっと私より速い人はいない…。

そんな私、狭間 舞花は今日から中学生。
無事に入学式も終わり、一週間前からあった体験入部。ちなみに今はというと…
たくさんの部活に勧誘されている。。

はっきりいってどの部活に入ればこの足の速さが活かせるかわからない…。

そのとき私はみつけたんだ。一瞬で入ると決めた。これから私の陸上人生がはじまる、『陸上部』に…



それからすぐに入部届をかいて提出した。明日から部活がはじまる…。
楽しみだなぁ。頑張らなきゃ!

そんなこんなで明日の放課後。

私と同じ新入生の入部希望者たちは顧問に連れられ先輩たちが練習をしているところに案内された。

いざ練習場へつくと部長らしき人がいた。

「お、新入部員か。僕が部長の谷川 俊太郎、三年だよ。よろしくなー」すっごい笑顔の部長…。

「じゃあ今日は自己紹介でもしようか」
部長の一言でみんなは動くのをやめた。

「三年からね。あ、僕はしたからもういいか。じゃ副部長から」適当だなぁ…。

「はぁ、部長ったら。まぁいいわ。私が副部長の常田 桃香、三年よ。よろしく」
ほわぁー、美人だし賢そうだ…。

「じゃっ、次はあたしだね!内田 愛、三年だよー!よろしくねー!」
げ、元気な人だなぁ…。

「次は俺か。柊 拓磨、三年だ。よろしく」ほぇー、かっこいー……。

「じゃあ二年いくか。」

「はーい。神野 夏でーす!よろしくね〜」か、可愛い!!

「じゃ、次は俺だな。吉田 雅樹だ。よろしくな」ニコッ笑うその顔はとてもかっこよかった。
「じゃあ次は私ですね。栗山 秋です。よろしくね」大人っぽいなぁ。
「最後は私だね。南川 真由香だよ。よろしくね〜」なんだかカッコカワイイ感じだなぁ…。
「じゃ、次は一年に自己紹介してもらおうか?」いよいよ私たちの番だ…。
はじめに自己紹介したのは確か同じクラスの人。
「森元 純です!よろしくお願いします!」ペコっとお辞儀した。なんか…裏がありそう…。
次は隣のクラスの人。
「服原 咲です!よろしくお願いします!」前の子と同じ感じだなぁ…。
その次は同じ小学校だった三人。
「樋口 夏帆でーす!よろしくお願いしまーす!」昔からチャラいな…。
「福田 理沙です。よろしくお願いします」ちょっとおとなしめ。
「高田 可奈です。よろしくお願いします」理沙と同様。
最後は私か…。
「狭間 舞花です!!よろしくお願いします!!」明るくできたか…。

「おぉー!今年の一年は明るい子が多いなっ!!」そんな元気な声で入ってきたのは…「狭間コーチ!!」…私のお父さん。
「ん、舞花じゃないか。この部活に入るのか?」
「まあね。ほかにないし。」普通に会話する私に部長が…「っ!!狭間!コーチに向かって…え、狭間?!もしかして…「なんだ?谷川知らなかったのか?」
「私とこのバカ親父は親子だよ。」


「……って、ええぇぇぇ!?!?」
うるさいなあ…。私だってこんなバカ親父と親子なんて認めたくないよ…。
「ば、バカ親父だとぅ?!」
バカ親父はバカ親父だよ。
呆れちゃうよ…。
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop