東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
「!!?」



彼は慌てて姿を消して、階下のサークルに移動した。



「くそっ」



「そなたは…御堂陸相の子息…」



「帝様…お怪我はありませんか?俺は御堂陸軍大臣の嫡男…御堂征史です。俺の無き母上は陰陽師・土御門家の生き残りです」




「土御門家?あの西南戦争の?」


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