東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
「…明日…また…様子を診に来るよ…」



「忙しいのに…ゴメンなさい…お父さん…」



「可愛い可愛い千愛の頼みだ…仕方がないだろ?」


私は玄関先までお父さんを見送った。



「・・・」


ゲストルームに戻ると結城さんが眠る彼をジッと見つめていた。



「…千愛と男を同じフロアで過ごさせるのは非常に危険ですけど…私も部屋に戻らないとダーリンが怒ってしまいます…何かあれば…メール下さい!!千愛」



「大丈夫だよ…きっと…彼…頭を打ってるし…」













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