東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
「・・・」



周囲の調度品も家具も洗練されたものばかり。



「千愛さんの家庭は裕福なんだな…」



「え、あ…まぁ…私の父親は社長秘書ですから…」



「そうか…あれは何だ?」


俺は台所らしき場所に見える白いモノに興味を示した。



「あれは冷蔵庫です」


「あれは?」



「あれは電子レンジ」



「あれは?」



「オーブントースターです」




「ここは…日本だよな…外国ではないよな」


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