東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
「そう…俺は千愛さんの庇護がないと今は生きられない…ルンペンのような存在だ…でも、俺は女子に食わせてもらう立場で甘んじるつもりはない」


「…それは男としてのプライドですか?」



「プライド?」



「見栄です」



「プライドとは見栄か・・・」


征史さんはメモを取り始める。


「テレビを観ていても理解できない…外来語が多くて…」


「・・・」


「…忝い」


「…征史さん」


「んっ?」


「?」

私のスマホが振動した。

ディスプレイに表示された名前は海里の名前だった…




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