東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
「そうか…便利だな…俺の時代にも欲しかったなぁ。そうしたら自由に椿と話が出来るのに…」
御堂さんの口から漏れるのは椿さんの名前ばかり…
「椿さんの事は言わないで…今は私だけを見て欲しいの…征史さん」
「…それは出来ない…」
「椿さんの事を考えても…貴方を救えるのは椿さんじゃない!この私よ!!」
「・・・今はそうだ…しかし、俺はこの部屋に居て…様々なモノに触れた…例えば…この目の前のテレビ…このテレビは俺の知らない今の世界の情報をあらゆる角度から教えてくれた。部屋に居ても…外界の世界の事を知る材料となる」
征史さんは私が考える以上に聡明な人。
「…敵陣を知るようでなかなか面白い…」
「…知ったところで…時を越えられるワケないでしょ!」
「そうだな…」
「…貴方は私の庇護がないと…生きていけないの…それが現実よ…」
「・・・」
御堂さんの口から漏れるのは椿さんの名前ばかり…
「椿さんの事は言わないで…今は私だけを見て欲しいの…征史さん」
「…それは出来ない…」
「椿さんの事を考えても…貴方を救えるのは椿さんじゃない!この私よ!!」
「・・・今はそうだ…しかし、俺はこの部屋に居て…様々なモノに触れた…例えば…この目の前のテレビ…このテレビは俺の知らない今の世界の情報をあらゆる角度から教えてくれた。部屋に居ても…外界の世界の事を知る材料となる」
征史さんは私が考える以上に聡明な人。
「…敵陣を知るようでなかなか面白い…」
「…知ったところで…時を越えられるワケないでしょ!」
「そうだな…」
「…貴方は私の庇護がないと…生きていけないの…それが現実よ…」
「・・・」