東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
俺は屋敷に帰ると撞球室で樋川と椎名、通の3人でビリヤードを楽しんでいた。



「…お帰りなさいませ…当主」


最初に通が俺の姿に気づき、迎えてくれた。



「…樋川に椎名…至急の話がある」


「ん、あ…そうか」


「では…ゲームは一旦…中断しましょう」

通は椎名が持っていたキューを取り上げる。

「俺の優勢でゲーム…進んでたのに…」

椎名は俺を睨みつけた。


「…後で絶対に再開するぞ…樋川に通」



「わかったよ…通…すまないが…俺たちは3人で話がしたい…席を外してくれ」


「畏まりました…樋川様」


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