SS男子の落とし方
「知らないうちに...
気付かないうちに...
自分ではどうにもならない。」


家に帰ってリビングのソファーに寝転ぶと、『恋に落ちる』ことについて考えた。


さっき咲也君と手を繋ぐと、離すときに名残惜しくなった。

「なーんかムカつく。
私ばっかじゃん。」


繋いでいた右手を天井に伸ばすと

「何が?」

と咲也君が私を覗き込んだ。


え?
幻覚が見えるほど、思い詰めてたかな?


「ってえええ!?」


起き上がると、本当に咲也君がいた。


「え?何で?どうして?」


パニックになりながらも、"あ、今日の私服、かっこいい"と頭の片隅で思った。
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