SS男子の落とし方

クリスマスでした。

「寒いんだけど?」

待ち合わせ場所に遅れて来て、早々に目の前のSS王子はそう言った。


「...クリスマスくらい楽しそうにしてよ。」


「あー、楽しい。」


「心が込もってない。」


12月25日、クリスマス。


文句を散々言われたけれど、咲也君と出掛けることになった。



「何処か行きたい所ある?」


「早く帰りたい。」


もう嫌い、唇と尖らせてそう呟くと

「芽依と一緒なら何処でも良いってことだよ。」

瞬時に態度を変える。

ゔう...
騙されるもんか。
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