SS男子の落とし方
「ねぇ咲也君。
あそこで写真...「撮らない」」

私が話し終わる前に断られてしまった。


「カップル専用っても二人組なら友達同士でも良いみたいだよ。
瀬戸と来たら?」

と、友達同士で撮っている人達を指差す。



「ケチ。」


「ケチで結構コケコッコー。」


コケコッコー!?

完全に馬鹿にされてる。


咲也君に反撃しようとすると、咲也君の携帯が鳴った。


咲也君は携帯を出すと、電話に出ずに再びポケットに入れた。


「出ないの?」


「マリアからだから、いいよ。」


「出ても良いよ?」


スッと咲也君が私に近づいて、私と目線を合わせた。


「聞き分け良すぎるんだよ。
たまには噛み付かなきゃ飽きられるぞ。」


「そんなことない。
本当のこと言っただけ...」


「だったら、そんな顔すんな。
俺が電話に出たくねぇだけだから。」
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