SS男子の落とし方
「どうして私に拒否権が無いんですか!?」


正直、泣きそう。


だけど、絶対に泣くもんか。



「んー?言って良いの?
菅原さんが俺の行為を覗いた変態さんって。」



「それは、保健室でする方が悪いんでしょ!?」



「おぉー。言うねぇ。
じゃあ、俺も変態さんか。」


あはは、と一人で笑う椎谷君。



「んじゃあ、二人で仲良く変態さんになる?
俺は全然良いけど。」



「私は嫌です。」



「でしょ?
だったら、二人で仲良く恋人ごっこしようよ。」


「ゔっ.....」


俯いて考えていると、クイっと顔を上げさせられた。


顎に手を添えられている。


「よろしくね、芽依?」

ゾッとする笑顔を見せてから、頬にキスをして椎谷君は教室を出て行ってしまった。
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