SS男子の落とし方

初夢は最悪でした。

「ごめん、芽依。
俺はやっぱりマリアのことが好きだから、別れよう。」

偽彼女から本物彼女になるどころか、まさかの位落ちですか?


「ごめんな?
平凡女に夢見させちゃって。」


「芽依ちゃんごめんね?」

咲也君とマリアちゃんが仲良く並んで、私の元を去って行く。


え?いきなり過ぎない?




「ちょっと待って!!!!」


ハッとなって起き上がると、目の前にはデジタル時計が『9時12分 1月2日』と告げていた。


「夢...か。」

ってか、これって初夢になるのかな?


初夢にしては最悪過ぎる...



こんな見たくもない夢を見てしまった原因は、勿論分かってる。


一昨日のマリアちゃんの話だ。


お陰で昨日はめでたい元旦だと言うのに、寝正月のお手本になるくらい死んだように寝て過ごした。
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