SS男子の落とし方
「咲也ぁ♡」

マリコの声が聞こえた。


「チッ。逃げるか。」

結局、分からないまま咲也君は言ってしまった。





「ビター、コーヒー、はたまたその他...」

放課後、いつものように咲也君と帰っていた。


「ブツブツうるせぇな。」


「いや、バレンタインに困ってて...」


「言っとくけど...
「甘いのは苦手でしょ?」」

咲也君に被せて言った。

それくらい覚えてるよ。

だから迷ってるんだよ...

ここに来て、自分のレパートリーの少なさを実感した。


「咲也君、何が良い?」


「芽依。」

えっ?

咲也君がぐいっと私に近づく。

えっ?えっ?

お前が欲しい的なアレですか!?



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