SS男子の落とし方

Halloween


「さて、問題!
明日は何の日でしょう!?」

テスト最終日の今日、勉強の為いつもより早く学校に来た私は、咲也君が教室に着くとすぐさま近寄った。


「朝から煩い。
テスト勉強しなくて良いの?
馬鹿なのに。」
 

チラッと私を見て、参考書をパラパラと捲るSS王子。


どうせ今回も成績トップなんだろうな...


「咲也君、とにかく答えてよ!」


菅原芽依、今日も負けません!

いや、今日こそ負けません。

だって....



「『ハロウィン』って言って欲しいの?」


面倒臭そうな顔で咲也君が答えてくれた。




< 300 / 379 >

この作品をシェア

pagetop