SS男子の落とし方
「俺は記憶喪失になりたくないな。」
咲也君は階段をおりながら、そう言った。
「芽衣との思い出、忘れたくねぇし。」
その言葉にときめいて彼を見ると、
「って言うとでも?」
と嘲笑っていた。
「人の気も知らないくせに。」
「ん?何か言った?」
立ち止まって振り返る。
「何でもない!」
咲也君の背中を押して、映画館を出た—
咲也君は階段をおりながら、そう言った。
「芽衣との思い出、忘れたくねぇし。」
その言葉にときめいて彼を見ると、
「って言うとでも?」
と嘲笑っていた。
「人の気も知らないくせに。」
「ん?何か言った?」
立ち止まって振り返る。
「何でもない!」
咲也君の背中を押して、映画館を出た—