SS男子の落とし方
次の日、咲也君は学校に来なかった。


そして、その次の日も来なかった。


2日続けて休まれると嫌でも気になる。


「そんなに気になるなら、
お見舞いにでも行ってきたら?」


昼休みにせっちゃんが提案して来た。


「私を庇ったせいで咲也君は水をかぶって、風邪でもひいたんだと思う。
だけど、そもそもの原因は咲也君でしょ?
私がお見舞いに行く理由ってあるのかな?迷惑じゃない?」


昨日からずっと悶々と考えていたこと。



「質問攻めやめてよ。
彼女だったらお見舞いぐらい行くでしょ?」


ペットボトルの蓋を開けながら私を見る。
< 61 / 379 >

この作品をシェア

pagetop