SS男子の落とし方
「あっ...」


SS王子と喧嘩をしようが学校はあるわけで、私は咲也君と朝一に靴箱の前で会ってしまった。



「芽依。」


少し低い声にビクッとなる。


名前、呼ばないでよ。


苦しくなる。


「おはよう、椎谷君。」


それだけ言って、私は咲也君から逃げるように教室に向かったー




「あのさ、芽依。」


「何?」



昼休み、私は以前のようにせっちゃんとご飯を食べていた。



「椎谷君、芽依のことずーっと見てるよ?」



「それは恐いね。
でも知らない。
もう彼女じゃないし。」


せっちゃんの心配そうな視線を感じたが、私は黙々とご飯を食べた。
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