生きたくなんてなかった

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この話は紀本と綾女にもした。


1つだけ言わなかったのは、柚の生死をどうするかだけ...


面会をしてすぐ決めてたんだ。


どうするのかを…


だけど、話さなかった。



「恭ー乎ーー!!!
柚ちゃんに会わせてくれよー」


柚のことを話してから、要人はこんな感じで毎日のように柚との面会に着いてこようとする。


別に断る理由もないから、一緒に行くんだけど、そうしたら必ず


「私もいくっ」


紀本までついてくる。


俺と柚は8年の年の差がある…


俺が8歳になったときに、柚は産まれた。


無邪気でいつも笑ってて


「おにぃー」


って呼びながら俺の後ろを追いかけて来た。









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