生きたくなんてなかった
アラームの音で目が覚め、着替える
「もう出れるか?」
すでに居間で待っていた要人に首を振るだけの返事をして
顔を洗いにいく
その間に外へ出ていた要人を追って、玄関のドアを開けた。
「行こう」
歩いて病院に向かう。
お互い無言
ザッ
急に立ち止まった俺に、要人も合わせて止まる
「どうした?」
問い掛けられても何も返さない
いや、返せない
「恭乎?」
ザッ
気づいたら走り出していた
何故だか分からないけど
急いだ方がいい、そんな気がしたから。
「おい、恭乎!」
叫びながら後ろを追いかけてくる要人のことを振り替える余裕がなかった。
ざわついてる病院内
怒られるとかそんなこと気にせずにまっすぐ走った。