[短編]美容師だって恋をする
カイくんは私の初恋で。

あんなにカッコいいのになんで?

高校卒業の頃

カイくんから告られた。

ヘアメイクの専門学校に通うカイくんに

よく逢いに行って。

そのままデートをして

仕事そっちのけでカイくんと一緒にいたから。

完全に浮かれていた私。



青春をカイくんと過ごしていた陰で

るみは仕事に励んでいた。

でも、なんでカイくんを?



気が付いたら

仕事も

彼氏も

全部取られてたよ。



カイくんと最後に会ったのも

ハッキリ覚えてないや。

しっかりお別れもできずに・・・



「男ってわからない」

それから、私は

男ってのを

優しく扱えなくなっていった。



そして

るみ。

「あんただけは許せない」

なんでだろう・・・

こんなに人を憎むなんて

悲しいし

私は涙が止まらない・・・
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