日々共に一緒に笑おう


由紀さんには由紀さんの、お務めがあります。
きちんと…お見合いを……してください。



「私は……私の命がある限り、由紀さんをお守りしますから」


「……傍に居てくれなければ、…意味がありません!」

私は章介さんの傍に居たいんです!

お見合いなんか!
…して、しまったら…!




「傍にいてくれるって…章介さん…言ったじゃないですか!!!」



絞り出すような声は、はっきりと涙を含んでいて。

由紀は掴まれた手首を振り解こうと、身をよじる。




「います!傍に…いますから」


お話を…お受けになっても、……私はあなたの傍に、おりますから。


一生、おりますから。

だから。




解らないことを、言わないでください。




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