最愛HONEY



きゃーっ…。

まさか、龍ちゃんに妬いてもらえるとは思わなかったよぉ。

しかも、ヤマト相手に!


あー、でも、そっか。
だからかぁ。


私が大学生になった頃から、やたらチェックが厳しくなったんだよね。

女友達と出かけるときは、どれだけ遅くなっても何にも言わないのに…


学部の飲み会とか、サークル関係の誘いでは参加メンバーについて事細かに聞かれる。

なんでだろう?ってずっと思ってたけど…


それって、私への“愛”?
“独占欲”?


未だに、私の肌に紅い跡を残すのもそのせい?

そう言えば、昨夜もずいぶん…


「……おい、ナオ?聞いてんのか?」


パジャマの中をちらりと確認する私に、しびれを切らしたような龍ちゃんの声。

ふふっ。


「ナ…うわっ。」


ボスッと。
龍ちゃんの身体がベットに倒れ込む。

もちろん、勢いよく駆け寄って、押し倒したのは私。


「ごめんね?龍ちゃん。これで許して…?」



そして、

そっと唇を重ねた。



そのまま、今夜も―――

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