僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「なんかほしいもんでもあるんか?」


「いや、ちょっとな」


「なんやねん、さっきからちょっとちょっとって、何に使うねん?」


「だからちょっとやって」


「はぁ? おまえなぁ?
何に使うか吐け!!」


宣弘が柊哉の首をヘッドロックした。


「お、おい! 苦しいって!」


「早く吐け!」


「わっ、わかったわかった! 言うから!」


柊哉が腕をタップすると宣弘は力を緩めた。


「で、何や?」


「ちょっとな」


「おまえ~!」


宣弘は緩めた腕にまた力を入れる。


そうやって宣弘とじゃれていると、
弥夜が教室に入って来た。


< 240 / 364 >

この作品をシェア

pagetop