王子様と恋したい

それから、わたしは感情なんか忘れてただただ男達の欲望のまま体を触られた。



キモチワルイ
サワラナイデ



頭の中で美香の言葉だけがこだまする。



1人の男が自分のベルトに手をかけて、カチャカチャと金属音が静かな公園に響く。



もうだめだな…
わたしこいつらに初めてをあげちゃうんだ…


ねぇ?美香。わたしは何か悪いことしたのかな。



そんな事を頭で考えていたら、いきなり凛とした綺麗な声が聞こえた…



「ねぇ?オニーサン達、こんなといころで何してんの?」



月の光で見えた彼の顔は、恐ろしいほど綺麗で…まるで王子様だった。



わたしの意識はそこで途絶えた…




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