王子様と恋したい
チャラ男の目線の先には笑顔の美香がいた。
「美香!良かった!無事だったのね!わたしも仲直りしたいと思ってた!」
わたしは美香の元に駆け寄ろうとしたけど、チャラ男たちに身体を抑えられ地面に倒された。
『なに言ってんの〜?夏希チャン。これから俺らとタノシイコトするんでしょ?」
男達はわたしの服をハサミでビリビリに破いていく。
「嫌!!やめてよ!ねぇ、美香!た、助けて!!!!」
すると美香は笑顔でわたしに近づいてきた。
「何言ってるの?仲直り?馬鹿じゃないの?あたしはあんたが大嫌いなんだよ!!!あんたなんかボロボロになればいいんだよ!!!!」
嫉妬、憎しみ、怒り…
そんな感情が入り混じってわたしに笑顔を向けた美香。
そして最後に"あんたなんて大嫌い"と言い公園から去って行った。
最後にみた美香の笑顔は…
わたしの大好きな笑顔では無かった。