王子様と恋したい
倉庫の誰もが蓮に注目し、蓮の言葉を静かに待っていた。
そして、蓮はわたしの肩を引き寄せて一歩前へ出た。
蓮「こいつは今日から俺ら、龍炎の姫だ。もう他の族にも広まってる。だからいつ襲われてもおかしくない状況だ。
お前らはこいつを死ぬ気で守りぬけ!!こいつに傷ひとつつけることは許されねぇ!!俺らの姫は俺らで守り抜くぞ!わかったか!!!!」
ヴォォォォォォォ!!!!!
再び倉庫が歓声で揺れる。
蓮の真っ直ぐな瞳で、みんなに気持ちが伝わったんだろう。
わたしは、隣で凛としている蓮をみて…
_不覚にもかっこいいと思ってしまったんだ。
わたしは今龍炎のみんなに認められた。
正直、蝶月ということを隠している罪悪感も大きいが、チームに姫として認められた喜びも大きかった。
そう思うと、自然に頬が緩んでいたらしい。
「龍炎のみんな…ありがとう。」
ニコッと微笑んで軽く会釈をすると、、何故か再び倉庫が静寂に包まれた。
「////////」
倉庫中のみんなが顔を真っ赤にしていたことを夏希は知らない。