唇が、覚えてるから
「…………あ」
祐樹もその意味に気づいて目が点になっている。
「お風呂は……いいや……」
一日くらいお風呂に入らなくても平気。
そう諦めたとき。
ガチャガチャ。
祐樹がお風呂場へ移動して何かやっていた。
もじもじしながらその様子を見ていると
「シャワールームだけは独立してて外からじゃ見えない。気にしないで入ってこいよ」
扉から顔をのぞかせた祐樹が手招きした。
見に行ってみると、大理石調の囲いで出来たシャワールームが別に備え付けられてた。
これなら大丈夫そう。
そして、それぞれシャワーを済ませた。