唇が、覚えてるから

「……」


でも。

会話が途切れるとなんだか落ち着かなくて。


───ピッ

テレビでもつけて場を和ませようとした途端、画面いっぱいに映し出されたのはとても健全とはいえない映像。


「わわわわっ!!!!」


なななななにこれっ!

慌てて電源を落として、リモコンをベッドに放り投げた。


祐樹は、ギョッとした顔で私を見てる。


「ははっ…ははっ……」


笑ってごまかす。

落ち着け、私!


「風呂でも入ってくれば?」


祐樹にそう言われ


「うん、そうするっ!」


立ち上がったのはいいけれど。


すぐに足が止まった。

中が外から丸見えで、とてもじゃないけど入れない。
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